場面緘黙症発症率

場面緘黙症の発症率は?

場面緘黙症の発症率は、あまり明確には分かっていません。

 

1998年の調査では小学校の児童のうち、全体の2%で、
女の子の方が男の子よりも1.5?2倍多い割合です。

 

2002年にアメリカの医学雑誌で行われた調査では1000人中7人という結果が出ています。
アメリカではこの説が現在最も有力視されています。

 

調査は様々な国の様々な機関で長年に渡って行われてきましたが、
結果はまちまちで0.18%?2%以上までという非常に開きのある結果しか得られていません。

 

こんなにバラつきがあるのは、小学校低学年だけで調べた、幼稚園児の子も数に入れたなど、
調べた対象の違いや計算方法が違うからだそうです。

 

また、単に引っ込み思案な性格だと周りから思われて診断を受けていない子が居る事を考えると、
もっと多いのではないでしょうか。

 

心の病気についてはどこからどこまで調べるのかという明確な線引きがしにくいのですね。
はっきり何%です、という事は言えない病気なのかもしれません。

 

発症率が高い土地柄というのもあります。
物理的に他の地域と隔てられた土地の家庭の子は場面緘黙症になりやすいそうです。

 

なので、どの地域で調べたかによってもバラつきが出てきます。
それから、どの数字が出た調査結果でも共通しているのは、

 

女の子の方が男の子よりも場面緘黙症になりやすいという事です。
小さいうちは男の子より女の子の方が、いろいろな事に悩みがちですから、

 

そういう事も関係しているのでは無いでしょうか。